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40★ 皇天PUNKIES「くそまみれの日曜日」    [邦楽]

牧瀬菊千代に捧げる。

「牧瀬菊千代」
誰って?
「皇天PUNKIES」のボーカリスト。
知らないって?
当然。
皇天PUNKIESは、94年、北海道紋別市で結成されたアマチュアパンクバンド。
活動期間は多分2年無いくらいかな?
発売された音源は自主制作のCD一枚だけ。
で、牧瀬菊千代はカリスマなのさ。
永遠のパンクヒーローだよ。

94年当時、ロックンロール界じゃブランキージェットシティが人気があった。
僕はブランキージェットシティは嫌いじゃ無かった。
だけど好きでも無かった。

僕は別に馬鹿でかいアメリカンハーレーにまたがる事に憧れてはいなかったし、
僕らの生きるこの陳腐な社会との決別の象徴のような刺青を入れたいと思ったことも無かった。
つまり僕はBLANKEY JET CITYの住人では無かった。
ブランキージェットシティは向こう側の人。
僕は相変わらずこの陳腐でくだらない世の中で毎日を生きる人だ。
そんな気がしてた。

で、そんな好きでも嫌いでもないブランキージェットシティがゲストで出るっていうんで、
当時、NHKでやっていたバンドコンテスト番組「BSヤングバトル」を
僕は友達の家でのほほんと見ていた。

つまらないアマチュアバンドの退屈な歌と演奏が続き、
「早くブランキー出ねーかな」なんて思ってた時、そのバンドは登場した。

脳天パンキースと紹介されたそのバンド。
(NHKだから皇天はマズイらしく脳天と表記されてたみたい)
ボーカルはセーラー服を着ていた。
BLANKEY JET CITYの住人達から笑われそうなスタイルだ。
ちなみに「牧瀬菊千代」とはステージネームで牧瀬菊千代は男。
終始道化を演じながら、司会の人や審査員とのやりとりが終わり曲名が告げられる。

タイトル「あー」

セーラー服におかっぱアタマで、ギラギラの目玉をひん剥いて吐き出されたセリフ。
「僕たち今でもゴミですか」
そのギラギラした目つきからすでにこの男が只者じゃない事は容易に想像できた。
そして曲が始まった。
恐ろしく下手な演奏。スライドギターのイントロに続き歌が入る。

「僕が流した何万もの涙をいつかあなたに飲ませてあげたい
きのうとは違った明日を守るためとりあえずは土下座してやるよ」
「何べんジャマされったってやだ いつまで笑われたってやだ
強い力が動いたってやだ 子供の生き方見せてやるよ あー」


最高だった。

ブランキージェットシティなんてどうでもよくなった。

ざまあみろと思った。

僕と同じ場所で生きる、ひとりのおかしな格好をした若者が、パンクが、気狂いが、
この陳腐でくだらない世界に、
そこで上手くのうのうと生きて行ける悪いひとたちに、
はたまたそこで生きる事と決別しBLANKEY JET CITYへと逃亡した不誠実な不良達に、

そのすべてに勝った瞬間だった。


皇天PUNKIES「くそまみれの日曜日」 
notenpunkies.JPG


どうしてこんな事書いてるかっていうとね、
牧瀬菊千代がカルトフラワーズを見に来てくれたんだよ。
わざわざ調べて見に来てくれたんだよ。
もちろん初対面。

本当に嬉しかった。
ありがとう。


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