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青い虹をくぐり抜けたら [ニューヨーク日記]

午前5時、夜明け前のミッドタウン。
雨の中をひとりで歩いたよ。

雨は止みそうにないし、まだまだ寒いし、
相変わらず傘も差さずにね。
傘は買って持ってたけど、
あっても無くてもどっちでも良かったんだ。

そんなことは大した事じゃないんだよ。


友部正人は歌う。
「どうして旅に出なかったんだ。
行っても行かなくても同じだと思ったのかい?」

ボブディランは言う。
「僕が旅から帰ったら今度はあんたが旅に出るべきだ。
出るべき旅はたくさんあるのだから」

あ、これはケルアックだったかな?
ちょっと確かじゃないけど。


グランドセントラルターミナルからJFKへ。
ニューヨークの街を背にバスに揺られながら思った事は、
僕にしかわからないほんの2、3の些細な事。

だけどいつか君がニューヨークを旅した時は僕に話しかけてくれよ。
ほんの2、3の些細な事をわかりあえるかもしれないね。

大した事じゃないけどさ、
それはきっと素敵なことだろ?

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ニューヨークの夕暮れ、東京の夜明け頃 [ニューヨーク日記]

この日はとにかく歩き回った。
ニューヨークをね。確かめるんだ。

グランンドゼロ。
あのワールドトレードセンターの跡地。
僕は確かにこの目でそれを見た。
確かにね。

それから、ダウンタウンを歩き回る。
この辺りの街は情が深くて大好きだ。
グリニッジビレッジ。イーストビレッジ。チェルシー。
建物とか街並みとか歩いてる人とか優しかった。
レコード屋とか古本屋もたくさん!安いしね。

駄目そうな奴もたくさん歩いてた。
嬉しくなる。ロンドンみたい。

そうだ!チェルシーホテルにも行ったんだよ。
ロビーに入ってソファーに座って写真も撮ったのさ。


夕暮れ時、エンパイアステートビルの86階、展望室から摩天楼を見た。

どこまで見渡せるのかななんて思いながらさ、俺そこから手振ってたんだよ。

東京の夜明け頃。

誰か見えた?

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閉じた鍵が闇とは思わない [ニューヨーク日記]

世界の交差点。

タイムズスクエアからソーホー。

グラマシーからブルックリン。

ペンキまみれのサブウェイに揺られひとり行く。

どうしてって?


そう!
今日ニューヨークにTHE HORRORSが来てるんだ。
ほんと偶然。ツアー中だったみたい。
ブルックリンにある「ホール ウィリアムズバーグ」ってとこでライブがあるんだよ。

あ、今キーボード打ってて気付いたんだけど、このライブハウスの名前、
「ウィリアム・バロウズ」と「アレン・ギンズバーグ」の名前合わせてるんだね。きっと。
いや違うか、ウィリアムズバーグって地名だもんね。
偶然か。まぁいいや。

そう、ホラーズを見に行ってきた。

かっこよかったよ。うん。
かっこよかったんだ。本当に。
だけどね、そうじゃないんだ。
そんなんじゃないんだよ。そんなもんじゃないんだよ。
あの日僕の心の中に起きた出来事は。

あの日、あの場所で感じた事を僕は簡単に言葉には出来ないな。
そして誰にも教えたくない。
心の中にぐっさりと刺さった宝石なんだよ。
誰にも見せたくない。

だってさ、東京から来た僕がロンドンから来たホラーズをニューヨークで見てるって、
そんな出来事、なんて言ったらいいんだい?

想像してごらん?
ニューヨークに流れ込むロンドンの青い風を。
言葉も通じない街でたったひとりで感じていたんだよ。

身震いするような瞬間。

真夜中のニューヨーク、ブルックリンでの出来事。

鍵は閉じたまま。誰にも教えない。

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ひとりでそう思うだろう [ニューヨーク日記]

ニューヨーク。

寒い。とにかく寒い。雨どしゃ降り。
気温、摂氏にすると6℃くらい。

JFK空港からバスでグランドセントラルターミナルへ。
中に入ると、大好きな映画「12モンキーズ」で見た光景が
目の前に広がっててドキドキした。

それから歩いてホテルまで行ったんだけど、
傘無いし、寒いし、びしょ濡れでへこたれそうになったなぁ。
俺、寒さにめちゃめちゃ弱いからさ。
夜8時前くらいにホテル着いたんだけど
ホテルもすきま風ビュービューでめちゃめちゃ寒い。

そんなもんだから、雨もひどいし、今日はもう断念。
明日に備えて毛布にくるまって寝る事にした。


携帯に入ってる斉藤和義の「アメリカ」を聴きながら寝た。
なんて優しい声なんだろう。
大好きだ。


知らない街。
世界の真ん中の、安ホテルのベッドの上に僕は今ひとりきりでいる。
電話も通じないし、言葉も通じない。
この街じゃ誰ひとり僕の事なんか知らない。

どしゃ降りの雨の中、ひとりでそう思うだろう。


大事な時、人はひとりになるべきだ。
ひとりで旅をするべきだ。

ボブディランも友部正人もきっとそう言うだろう。

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ニューヨーク [ニューヨーク日記]

明日からニューヨークに行ってきます。

向こうはもう寒いみたい。
ひとり冬の空を行くよ。
相変わらず荷物は少なく。

「小さなキャンドルは、静かに燃えるよ」
これなんの歌か知ってる?

なんてロマンチックなんだろう。

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